会社の新商品を考えないと・・・。
「解決策」と「課題」という2つの切り口から考えるのがいいよ。
どの会社にも自社の商品があると思います。
その商品を通して会社は利益を上げます。
しかし、同じ商品が長期に渡って利益を上げ続けることは非常に難しいです。
ですから、商品というのは次々に新しいものが出てきます。
既存の会社の新事業もそうですし、起業した会社の商品も新しい商品と言えるでしょう。
では、商品である製品やサービスを新たに生み出す時にはどうすればいいのでしょうか?
ヒントになるのは、「解決策」と「課題」という2つの切り口です。
図で考える
商売の基本は、お客さんが困っていることや悩んでいることを製品やサービスで解消してあげることです。
要約すると、お客さんの「課題」を「解決策(製品・サービス)」で解決することです。
「課題」と「解決策」
この2つはどちらも重要なものです。
例えば、お客さんの困っていることを十分に理解していてもそれを解決する方法がなければ話になりません。
逆に、高品質・高性能な製品やサービスがあったとしても、それがお客さんの困りごとにマッチしなければ何の意味もありません。
「課題」と「解決策」
どちらも重要であり、また両方の質を高めていかなければなりません。
それが下の図です。
「課題の質」と「解決の質」
両方を高めていくとより良い商売・事業になります」。
ではここで問題です。
「課題の質」と「解決の質」、どちらを先に高めるのが正解でしょうか?
自社の製品とかサービスの質を良くするのが先なんじゃないの?
だから「解決の質」!
残念!
正解は「課題の質」だよ。
解決の質を先に高めるということは、自社の製品やサービスの質を先に向上させるということです。
製品やサービスに磨きをかけて他社には負けない優れたものを作るぞー、と頑張ります。
その後に課題の質を高めるということは、その優れた自社の商品にお客さんの困りごとを「合わせる」ということです。
本当はそんな機能は必要ないのに・・・・、ということも起こりえます。
商品→課題という順番は、やたらと技術が高く性能が良い日本の企業に多いと言えるでしょう。
ではどうすればいいのでしょうか?
まず最初に取り掛かるのは、「課題の質」を高めることです。
大切なのは、最初にお客さんの困っていることの本質を深掘りするということです。
お客さんの表面的なニーズではなく奥に隠れた本当のニーズを掘り起こすことが、自社の商品に磨きをかけることよりも優先すべき事項なのです。
本当の課題を見つけることが出来たならば、後はその課題に対して100%マッチする解決策を作り上げていくだけです。
まとめ
新商品に対する2つの切り口。
そして、その切り口の優先順位を考えてみました。
課題を考えてからその解決策を考えるというものでした。
しかし、実際には自社の製品やサービスありきで考えないといけない場面も多いでしょう。
それでも、今回の考え方を知っておくことで視野を広く持つことができるでしょう。
コメント