日本の歴史の中で幕末は興味深いけど、結局、明治維新ってどうして起こったの?
それには、世界の流れが関わってくるよ。
日本の歴史の中でも「幕末」が好きな人は多いと思います。
私もその中の1人です。
黒船が浦賀沖に現れてから明治時代誕生までの流れ。
坂本竜馬、西郷隆盛、高杉晋作、新選組。
歴史の大きなうねりにに翻弄され抗う魅力的な人物やストーリーに、多くの人は惹きつけられます。
それでは、幕末に起こった大改革である明治維新はそもそもなぜ起きたのでしょうか?
そこには、日本の中だけを見ていても分からない世界の流れが関わっていました。
図で考える
1700年代、イギリスでは産業革命が起こりました。
その影響もあり、この当時の世界一の国と言えばイギリスでした。
世界一であるイギリスは世界中に植民地を作りました。
その勢いは止まらず、後に世界の4分の1がイギリスの支配下となっていきます。
イギリスの世界各地の植民地化はアジアにも及びます。
1840年~のアヘン戦争により、イギリスは中国に勝利します。
中国を支配したイギリスの次の矛先は日本です。
しかし、イギリスが世界最強だからと他の国々がただ指をくわえて眺めていたわけではありません。
フランスやロシアなどのイギリスに劣らない列強国もまた、世界各国の植民地化を進めていました。
その当時まだ小国の1つであったアメリカも、他の国々に負けじと太平洋への進出を進めていました。
こうした欧米列強の世界規模の覇権争いが世界各地で行われていました。
日本の幕末の時代というのは欧米列強の世界各地の覇権争いの1つの舞台だったと言えます。
まとめ
幕末では大きな革命が起こりました。
しかし、それは日本人が日本で行ったものという視点では狭いと思います。
幕末での出来事には様々な国の様々な思惑が関わっています。
欧米列強間での駆け引きに翻弄される場面はいくつもありました。
実際の戦いにおいてもそうです。
長州、薩摩、幕府などの戦いだけではありません。
そこにはイギリス、フランス、ロシア、アメリカなども実際に大きく関わっています。
世界情勢という大きな視点を持つと、日本の幕末の見え方も変わってくるのではないでしょうか?
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