EPSとかPBRとかアルファベットばかりで難しいよ~。
一度、広い視点で整理してみよう!
投資や経営に関する財務指標を見ていると、アルファベット3文字の言葉がよく出てくると思います。
EPS、BPS、PER、PBR、ROE
似たようなアルファベットが3つ並んでいて、さっぱり分かりません。
何を表しているのか中身を理解しようとしても、数字、計算式でこれまたさっぱり分かりません。
説明文や計算式を眺めていても全く頭に入ってこないという人も多いでしょう。
そこで、いったん整理してみましょう。
図に書いて感覚的に理解していきましょう。
図で考える
上の図の左側に書いたのが会社の決算書のB/S(貸借対照表)です。
資産があり、その内訳として負債と資本があります。
右側に書いたのはP/L(損益計算書)です。
売上があり、費用を差し引いたのが利益です。
「BPS(1株当たり純資産)」=「純資産÷発行済株式数」です。
B/Sの資本は純資産のことなので、資本を発行済みの株数で割ると、1株当たりの資本額(純資産額)になります。
つまり、BPSとは1株当たりの資本のことです。
「EPS(1株当たり純利益)」=「当期純利益÷発行済株式数」です。
P/Lの一番最後の利益を発行済みの株数で割ると、1株当たりの当期純利益額になります。
つまり、EPSとは1株当たりの利益のことです。
時価総額というのは「株価×発行済株式数」で算出されます。
逆に計算すると「時価総額÷発行済株式数」で株価になります。
つまり、株価とは1株当たりの時価総額のことです。
「PBR(株価純資産倍率)」=「株価÷1株当たりの純資産」です。
「1株当たりの純資産」とは図にある資本の一部であるBPSのことです。
つまり、「株価÷BPS」がPBRです。
PBRとは株価がBPSの何倍あるのかということです。
ちなみに、「時価総額÷資本」も同じ意味です。
PBRの目安の数字は1倍です。
これは、会社の資本と時価総額は同じぐらいになるということです。
PBRが1倍以上ならば会社の資本よりも時価総額(株価)が高い状態です。
PBRが1倍以下ならば逆に時価総額(株価)が低い状態です。
「PER(株価収益率)」=「株価÷1株当たりの利益」です。
「1株当たりの利益」とは図にある利益の一部であるEPSのことです。
つまり、「株価÷EPS」がPERです。
PERとは株価がEPSの何倍あるのかということです。
ちなみに、「時価総額÷利益」も同じ意味です。
PERの目安の数字は15倍です。
利益に対する時価総額(株価)が15倍以上ならば割高、15倍以下ならば割安という判断ができます。
「ROE(自己資本利益率)」=「当期純利益÷自己資本×100」です。
「当期純利益÷自己資本」は「EPS÷BPS」と言い換えることができます。
つまり、ROEとは利益(EPS)は資本(BPS)の何%にあたるのかということです。
会社や業種にもよりますが、10%以上あれば優秀であると判断されます。
まとめ
アルファベット3文字もこのように図にすると理解しやすいのではないでしょうか?
私もこれらの指標はあまり理解していませんでした。
自分自身の理解のために、勉強のために図にしてみました。
そして、書いたのが上のような体系の図です。
1つの指標を単独で見るのではなく、どの指標とどの指標が繋がっているのか、どのような繋がりになっているのかが分かれば、理解も更に深まるでしょう。
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