売上がなかなか上がらないよ~。
費用を下げることも考えてみたら?
多くの会社は売上を上げるために日々努力しています。
もちろん、売上を上げることは会社にとって重要なことですが費用の削減には目を向けているでしょうか?
誤解を恐れず申し上げると、私は
売上を上げることよりも費用を下げることの方が重要だと思っています。
その理由を説明します。
売上を上げた方が儲かるのでは?
利益は売上ほど上がらない
売上を上げると変動費も上がります。
売上が1000万円上がったからと、利益も1000万円上がるわけではありません。
利益は売上ほどは上がらないのです。
例えば、1億の売上に対して変動費が5割なら5000万で、固定費が3000万だとします。
利益は2000万になります。
売り上げが1億1000万に上がったら変動費は5500万で、固定費は3000万です。
利益は2500万になります。
売上1000万UPに対して、利益は500万UPです。
利益は売上ほどの金額UPにはならないのです。
売上は上げにくい
働いたことのある人ならどなたでも実感のあることだと思います。
そうです、売上は上げにくいのです。
売上を上げるために日々どれだけの努力をしなければいけないのか?
努力と売上が比例して伸びるならまだしも、営業努力が無駄になることもよくあります。
頑張って上げた売上も利益の段階になると上げ幅は微々たるものです。
売上UPのための営業努力はもちろん欠かすことはできません。
しかし、その他にも目を向けるところはないでしょうか?
費用を下げたところでたかがしれてるのでは?
費用は下げた分だけ利益が上がる
売上とは違い費用は下げた分だけ利益が上がります。
先ほどと同じように、1億の売上に対して変動費が5割なら5000万で、固定費が3000万とします。
利益は2000万になります。
そこから費用を削減したとします。
変動費も固定費も500万づつ減らしたらどうなるでしょうか?
1億の売上に対して変動費が4500万、固定費が2500万となり、
利益は3000万になります。
1000万の費用削減に対して、利益も1000万UPです。
削減した額そのままが利益のUPになっています。
損益分岐点が低くなる
費用を下げることのもう一つのメリットは
損益分岐点売上高が下がることです。
損益分岐点売上高とは、その売上に達するとプラマイ0、つまり黒字にも赤字にもならない売上高のことです。
それが下がるということは、業績が悪い時期でも赤字になりにくいということです。
さらに、損益分岐点売上高が下がるということは利益率が上がるということと同じ意味です。
業績が良くなればなるほど利益も大きくなっていきます。
まとめ
以上のように、「売上・費用・利益」はこのような関係性になっています。
「売上」至上主義も悪くはないのですが、経営において「費用」や「利益」という側面を今一度見直してみる価値はあると思います。
売上を上げることよりも、費用を下げることにもっと目を向けてもいいのではないでしょうか?
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